社会的包摂を届ける社会的企業の経営者としての挑戦

●2017年度 目標
「社会的包摂をとどける社会的企業の経営者としての挑戦」


 2017年度がいよいよスタート。この1月より一般社団法人タウンスペースWAKWAKの事務局長に着任し微力ながらも働かせていただいております。

 1月の着任早々、助成金のご決定をいただき「ただいま~と言える子どもの居場所づくり事業」に着手、ありがたいことに某大手テレビ局から取材のお話を2本頂き息つく暇もなく微力ながら走ってきた。

 そして気がつけばもう4月、約1年間の準備?をへて本格的な年度がスタート。
 
ありがたいことに事務局長(実質的な経営者)であることでその大きな責任とともにビジョンの具現化をもっともしやすい状況に変わったのを日々感じる。そこには、礎をつくってくれた多くの人たち、この地が長い年月をかけ培ってきたストーリーがあってこそ。

人の経営者としてのチャレンジは社会的企業としてのビジネスモデルを創ること。社会的企業が持続的に社会貢献事業をしていこうとするときに、その夢をもちつづけ事業体として存続していくために財源、ランニングコストの見通しと組織のマネージメントが本当に大切。

夢やビジョンがなければ走れないけれど、夢だけでも走れない。
多くのNPOが頭を悩ませるのもそこ。そのビジネスモデルを創るというもっとも難しいけれどチャレンジのし甲斐のあることに挑戦するのがこの数年。


いよいよ本格年度がスタートします。

 


 (生き方のスタイル)

〇地域:子どもから高齢者 包摂型のまちづくり(トランポリンの役割をする地域創造)
    <一般社団法人タウンスペースWAKWAK 事務局長>

○社会:人間関係トレーニング・ソーシャルワーク
    <平安女学院大学キャンパスソーシャルワーカー>
コミュニティ活動論
<薫英学園 大阪人間科学大学社会福祉学科非常勤講師>
    
〇個人:環境教育の領域で人と人 人と自然をつなぐエンパワメントの場づくり
    <環境教育事務所COT 主宰>
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<それぞれの目標・方針>

社会的企業としての持続的なカタチの構築 


・ビジネスモデルの構築:社会貢献事業を行いながらもそこで事務所経費や人件費をあげていくビジネスモデルを確立することでその時々の政治情勢に振り回されることのない法人を創ること。これが今後10年の最も難しくやりがいのあるチャレンジ。そのために寄付金、助成金中心から事業収入中心の組織へと財政基盤を変革すること。

 ・マンパワーの発掘:先進的なまちづくりの多くは地元の住民やご年配の方々と学生を融合しながらまちづくりの活性化を図っている。おかげさまで大学での足場があることですでに2つの大学からご協力をいただける道が生まれ始めた。様々な社会貢献事業に大学生の参画を促すことで富田に様々な人たちが集まり、また、学生にとっても実践から多くの学びを得る場を生み出すこと。

 ・ただいま~と言える子どもの居場所づくり事業」:まず着手し始めたのは「子供の貧困」をテーマにした事業。2014年から行っている学習支援わんぴーすの実績を継承しつつ、先日の富田わくわく食堂(こども食堂)と富田ただいま食堂(ケア付き食堂)の2つの柱の実践化。その中でさらに次の方向(高校生の居場所、シェルター構想)も見据えていく。
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外に発信することで部族全体の一助となること
 ・スプレッド:地元に帰ってからまちづくりに携わる中でいつも考えていたのは、今こうして地元で創っている実践を外に発信することで他の地域にとっての課題解決のための一助となること。それを強く願ってきた。そこに今回、某テレビ局が取材に入ってくださったことは本当に大きい。だからこそ、取材対応の窓口として協力をいとわず連絡調整をおこなうこと。

●大学‐人の育ちに携わること‐


人間性:平安女学院大学や大阪人間科学大学で人の育ちの部分に携わらせてもらいながら感じているのは、専門職の要素の一つ、教員や保育士、社会福祉士としての「人間性」の部分を育んでいくこと。ここでは、「行動の背景にあるものに向き合い、寄り添える」人材が育っていけばという思いがある。

当事者性を生かした支援:学生の中には様々な背景を生きてきた学生ともたくさん出会ってきた。そんな学生には当事者性を生かした支援者になっていってくれたらという思いがある。
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●地域福祉グランドデザインのために‐学び続け常に進化し続ける‐ 


・昨年、それまでの2年間の通信制大学と実習、国家試験を通じて難関の社会福祉士を取得した。

旅行業管理責任者:次なる目標は、21歳からの夢であるマイノリティへのスタディツアーを実現化するための旅行業管理責任者(国家資格)の取得。

修士:そしてさらなる高みを目指してその後に修士の取得を目指すこと。それは、地域福祉のグランドデザイン構想のための専門性の担保と武器となる。
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●チーフとして物語を引き継ぎ、次の世代へとつなぐために‐サンダンス‐ 

 
・昨年、多くのつながりの助けの中でサンダンスの初年度を終えることができた。次は2年目。この法人のチーフになることは小さな法人の事務局長になるというだけでなく、この富田という地が長年培ってきた物語をチーフとして引き継ぐということはわかっていた。この厳しい局面を受けて立ったうえで打開しビジネスモデルの構築と次の世代へ手渡せる仕組みを生み出すビジョンの獲得のために次のサンダンスがある。


 法人の経営者である今、組織のイノベーションと自分のイノベーションは確実にリンクしている。


常にマイノリティの側に立ち、地、建物、人の物語を引き継ぎ、新たなものをカタチにしていくために。

2017年度もいよいよスタート。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。