高槻市立第四中学校区 第1回ゆめみらい塾

 

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5月31日(火)の17時半から赤大路小学校で行われた第1回ゆめみらい塾へお招きいただきました。

今回の対象は、高槻市立第四中学校区の小学校、中学校の若手の先生方。各校の中心となる若手のサポーターの先生が中心となって企画してくださった研修です。放課後にもかかわらず自主参加ということもあり、モチベーションの高さが印象的でした。

今回は4回シリーズの第1回目、「同和教育から‟根っこ“を大切にしたインクルージョン教育へ」というテーマでお話をさせていただきました。実は、このテーマは初のお披露目。これまでの人権まちづくりにおける社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)の考えを教育分野へ、かつこれまで校区が大切に培ってきた教育とリンクさせながら資料を作成し、お話をさせていただきました。

 参加された先生方からは

・「迷いながら悩みながらも進んでいく」という言葉は、すごく勇気を与えてくれる言葉だと思った。自分の人間性をどれだけ出せるか、自分が試されたときに、自分の飾らない本当の思いをどれだけ伝えられるかが、教師という立場で子どもとかかわる以上大事にしたいし、大事にしないといけない思いだと思った。

・今まで自分自身が、様々な子どもと関わってきた中で何度本気で向き合ってきただろう・・・と振り返る良い機会になりました。教師という職業がこどものこれから先(未来、将来)に大きくつながる仕事だなと改めて感じました。

・目の前のクラスや学年の子どものことを頭に浮かべながら聞いていました。課題もそれぞれでその出し方も様々なという中で、その子たちにどうかかわっていくかということが自分の中のテーマになりました。表面だけでなく見えにくいところものぞいてつながっていきたいです。

・学び続ける教師であること、まよいながらも進み続けられる教師であること、人としてぶつかっていける教師であることを大切にしたいです。今日も力の湧いてくるお話をありがとうございました。

・自分自身、教師としての人間性を向上させ続けるため、こども一人一人を「ひとり」「ひとり」見つめながら育てるためこのような学習の機会は本当に大切だと思いました。‟人間性、知識、技術のバランスのとれた木。私は知識や技術を身につけることばからにあせってしまっているような気がしました。改めて人間性の部分を豊かにしていかなければ位と思いました。

・傷つける、大変、しんどい、生きにくさをつくっているのは人、でもそれを変えていくのも人なんだと思いました。「しかたない」「あの子はね」「大変やな」で終わってないか?あの子の根っこを見ているのかな?見えるところ、見えることで終わっていないか。こどっもたちを育てる、見守る、成長、未来に関わっていることを一人の人としてむきあっていきたいと思います。


 今回は地元ということで改めて参加された先生方とともに創りたいものを考えました。私自身がこの地域で創造したい次のビジョンは、学校、地域、公的機関、家庭が連携して様々なバックボーンを持つ人たちを支えるセーフティネット(トランポリンの機能をする地域)を創ることです。そのトランポリンの持ち手の一人になろうとするときは、日々試行錯誤の連続です。

 その一つの例として、研修の最後に先日の富田物語に参加いただいた先生のご感想、「今ちょうどとても気になる子どものことが頭にあって、お話を聞きながら「あの子にできることは何だろう?」と考えながら、思わず話とは関係のないような「自分メモ」を書いている自分がいました。自分にできることを持てる力で返していきたいというのが一番の思いです。まよいながら進んでいきたいと思います。」を紹介させていただきました。

 そして、もう一つの例として社会福祉士を取得するためのスクーリングで自分自身励みになったベテランの先生の言葉、「クライアントは一人一人違っている。だから、どれほどケースを経ても常にクライアントにとってそれが本当に一番いい支援だったのかと悩みながらも歩んでいく。」という言葉を紹介させていただきました。

 この間の連携によって、教員、社会福祉士、専門職として分野は違っても「この子にできることはなんなのか?」というところで連携していくことができることを感じています。
そして、悩みながら一歩一歩進んでいくことがしいては自分自身の人間性も高めていくための経験になるのだろうと思います。

 また、昨年、今年度と、母校の小、中学校にそれぞれ研修によんでいただき、今回は場所が校区の隣接の小学校で、実践とビジョンや思いを共有することで役割を超えて人としてつながっていける面白さと機関としても連携してできる可能性がぐん!!と伸びることの喜びも感じています。

 そのための貴重な機会をいただき感謝感謝です
               

 お忙しい中ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。